岡原大崋の仕事


雪舟の山水画に魅せられ、水墨画の道へ入り来年で50年になります。

また私も60才の還暦にあたり、この際初心に還りもう一度自分の仕事を検証してみたいと思いました。

私が取り組んでおります「南画」は現代の日本画の世界では絶滅寸前のジャンルと云えます。

近、現代の流れの中で狩野派が滅び、圓山派も消えました。ここで南画まで消滅したら日本画の世界から「筆技」の伝統が途切れてしまうのを、私は大いに懸念しています。

勿論、生活の中で必要ではなくなったモノが消える運命であることは、私も知っていますが伝統芸能としての「筆技」を、一生を賭けて探求している一人としては、ここでこの灯を消すことは出来ないのです。

現代に生きる伝統芸としての「筆技」を少しでも知って頂ければ、私も嬉しく思います。これからも一隅を照らす仕事を、少しずつでも進めて行きたいと思っております。